ピストンの部分的なシリンダー故障の原因

2021-01-20

ピストンの偏りの主な原因は次のとおりです。

(1) シリンダボーリング加工時の位置決め不良により、シリンダ中心線とクランクシャフトメインジャーナル中心線との非直角度誤差が限度を超えてしまう。

(2)コンロッドの曲がりによる大小ヘッド軸受穴の中心線の非平行度。コネクティングロッドジャーナルとメインジャーナルの2本の中心線の非平行度が限界を超えています。

(3) シリンダブロックやシリンダライナが変形し、シリンダ中心線とクランクシャフトメインベアリング中心線との上下誤差が限界を超えた場合。

(4)クランクシャフトに曲がりやねじり変形が生じ、メンテナンスが技術仕様書に従って行われていないため、コンロッドジャーナルの中心線とメインジャーナルの中心線が同一平面上にない。コンロッド銅スリーブの加工が技術要件を満たしておらず、たわみが修正されていない。

(5) ピストンピン穴が正しくリーミングされていない。ピストンピンの中心線とピストンの中心線が直交していないなど。