クランクシャフトの技術的要件
2020-02-10
1)メインジャーナルとコンロッドジャーナルの精度、つまり直径寸法公差レベルは通常IT6〜IT7です。メインジャーナルの幅制限偏差は+0.05〜-0.15mmです。回転半径の限界偏差は±0.05mmです。軸方向寸法の限界偏差は±0.15~±0.50mmです。
2) ジャーナル長さの公差等級は IT9 ~ IT10 です。ジャーナルの真円度や円筒度などの形状公差は寸法公差の1/2以内に管理されています。
3) メインジャーナルとコンロッドジャーナルの平行度を含む位置精度: 一般に 100mm 以内、0.02mm 以下。クランクシャフトのメインジャーナルの同軸度:小型高速エンジンで0.025mm、大型低速エンジンで0.03~0.08mm。各コンロッドジャーナルの位置は±30'以下です。
4) クランクシャフトのコンロッドジャーナルとメインジャーナルの表面粗さはRa0.2~0.4μmです。クランクシャフトのコンロッドジャーナル、メインジャーナル、クランクコネクションフィレットの表面粗さはRa0.4μmです。
上記の技術要件に加えて、熱処理、動的バランス、表面強化、油通過孔の清浄度、クランクシャフトのクラック、クランクシャフトの回転方向などの規制や要求もあります。