シリンダーの早期摩耗は次の要因に関連しています。

2023-08-04

①エアフィルターの濾過効率が低下します。
エアフィルターの役割は、空気中の塵や埃を濾過することです。車が走行していると、道路沿いの空気中には必然的に塵や埃が含まれており、これらの塵がシリンダー内に大量に吸い込まれると、シリンダー上部に深刻な摩耗を引き起こすことになります。路面が乾燥している場合、良好な高速道路上の空気中の粉塵含有量は 0 01g/m3 ですが、未舗装の道路上の空気中の粉塵含有量は 0 45g/m3 です。未舗装の道路を走行する自動車の状況をシミュレートし、ディーゼル エンジンのベンチ テストを実施し、人工的にディーゼル エンジンに粉塵含有率 0 を吸入させます。5g//m3 の空気でわずか 25 ~ 100 時間作動しただけで摩耗限界に達します。シリンダーの直径は 0 3 ~ 5 mm に達することがあります。このことから、エアフィルターの有無と濾過効果がシリンダーの寿命を決める重要な要素であることが分かります。
②オイルフィルターの濾過効果が悪い。
エンジンオイルが不潔であるため、硬い粒子を多く含むオイルでは必然的にシリンダー内壁が下から上に向かって摩耗してしまいます。

③潤滑油の品質が悪い。
ディーゼルエンジンに使用される潤滑油の硫黄分が多すぎると、上死点での第1ピストンリングに強い腐食が発生し、腐食摩耗が発生します。摩耗量は通常の1~2倍に増加し、腐食摩耗によって剥がれた粒子によりシリンダ中央部で激しい摩耗摩耗が発生しやすくなります。
④ 自動車が過積載、過速度、高負荷で長時間運転される。ディーゼルエンジンが過熱すると潤滑性能が低下します。
⑤ ディーゼルエンジンの水温が低すぎて正常な水温を維持できない、またはサーモスタットがやみくもに外されている。
⑥ なじみ期間が短すぎてシリンダー内面が荒れている。
⑦ シリンダーの品質が悪く、硬度が低い。