シリンダーヘッドアッセンブリ
2020-11-16
シリンダーヘッドの組み立ては、修理工やドライバーなら誰でも行うことができます。しかし、なぜシリンダーヘッドを取り付けてすぐにシリンダーヘッドの変形やシリンダーヘッドガスケットの破損が発見されるのでしょうか?
1つ目は「緩さよりもきつめを好む」という考え方によって引き起こされます。ボルトのトルクを大きくすればシリンダーガスケットのシール性が高まると誤解されています。シリンダーヘッドを組み立てる際、シリンダーヘッドのボルトが過大なトルクで締め付けられることがよくあります。実際、これは間違いです。そのため、シリンダーブロックのボルト穴が変形して突出し、接合面に凹凸が生じます。シリンダーヘッドボルトも過剰な応力が頻繁にかかることで伸び(塑性変形)が発生し、接合面間の押圧力が低下し不均一になります。
次に、シリンダーヘッドを組み立てる際に速度が求められることがよくあります。ネジ穴内のスラッジ、鉄粉、スケールなどの不純物が除去されていないため、ボルトを締め付けるとネジ穴内の不純物がボルトの根元に当たり、ボルトのトルクが規定値に達します。が、ボルトが締まっていないようで、シリンダーのカバーの押し付け力が不足しています。
第三に、シリンダーヘッドボルトを組み立てる際、しばらくワッシャーが見つからずにボルトを取り付けたために、長期使用によりボルト頭の下の接触面が摩耗してしまいました。エンジンのメンテナンスなどでシリンダーヘッドを取り外した後、摩耗したボルトを別の箇所に取り付けると、シリンダーヘッドの端面全体が嵌合しなくなります。そのため、エンジンを長期間使用するとボルトが緩み、シリンダヘッドの押し付け力に影響を及ぼします。
4番目に、ガスケットが見つからない場合があります。代わりに、大きな仕様のガスケットを見つけてください。
シリンダーヘッドを取り付ける前に、シリンダーヘッドとシリンダーボディの接合面をきれいに拭き取ってください。